ドイツ人の靴下

マルセイユからきたフランス人がバーで飲んでいた。
その店にリールからきたフランス人二人組が、そのあとパリからきたフランス人が入ってきた。

その小さい歌舞伎町のバーはフランス人たちで占められた。

リール人とパリ人はお互いフランス人と気付き、30分くらい会話が盛り上がったあと、パリ人たちは出て行った。

出て行った直後にリール人たちは、「うわーー、パリ人たちと話すの辛かったー、死ぬかと思ったーーやだったーー!」と言い出した。

それをいままで黙ってマルセイユ人は「怖いなぁ」とフランス語でつぶやいた。

リール人たちは、そこで初めて自分たちと同じ国からきた人間がもうひとりいることを知った。

そしてリール人たちとマルセイユ人たちはひとしきり会話が盛り上がった。

その後マルセイユ人が店から出るときに「悪口言わないでね」とリール人たちに言って出て行った。

………

それは絶対悪口言われてるだろ!

フランス人がフランス人というより、それぞれの地方の人間という意識が高いんだよね?って聞いたときのマルセイユ人が「こないだね…」言い出したエピソード。

なんでこんな話になったかというと、日本人が、新しいサンダルで、靴擦れをしていた。
私が靴下履けばいいじゃん、と言ったら、それはダサいからやだと。
そしたら、そこにいたマルセイユ人がわかるー、サンダルに靴下はフランス人絶対履かない。履いていたらそれは絶対ドイツ人だと言い出し、そこにいたブルガリア人もそうそう、サンダルに靴下といえばドイツ人!と言いだし、ヨーロッパにおけるドイツ人の立ち位置をなんとなく知った後、それぞれの国のイメージの話になり、フランス人はフランス人というよりそれぞれの地方に所属してる意識がつよいんだよね?という話になり…というわけ。


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